ブービー・トラップ(モンテビデオ:ウルグアイ)

Category: 謎3rd 南米編

2008.07.05(土)



 今日、ここを出てパラグアイの首都アスンシオンへと一気に向かう。国際バスでだ。

 出発は1300時、1230時までにカウンターにチェックインするように言われている。

 そしてバスターミナルまで市バスで20分ぐらい。

 別段早くも何とも無い出発だ。

 
 私は朝ゆっくり起きて準備をしていた。


 文中には関係ないモンテビデオの夜景など・・・

 独立広場に旧市街
 




 国が変わるとき、大抵の人の考えは一緒だ。余っているお金をどう換金、もしくは使うかだ。



 私が持っていたお金は64ウルグアイペソ。
 ただ国際バスに乗る際にはターミナルでTaxを支払わなければならず、それが19ペソ。

 そして市の中心からターミナルまでの市バスが「トレス・シンクエンタ(3.5ペソ)」これはホテルにて確認済みだ。

 そうなると大体40ペソが残りでそれを朝食に充てれば丁度良い。

 私はパンチョ(ホットドッグ)にシリアル入りのヨーグルト、そして揚げチーズを買いこれでぴったり40ペソ・・・

 Taxをよけた残金は5ペソ・・・バス代を考えるとほぼ完璧だろう・・・

 
 いつもは余裕分を考えるがこんな分かりきった時は無用である。


 そして何よりも私は「プロフェッショナル」ミスなどしないコンピューターのような頭脳が売りなのである。



 私はホテルをゆっくり出て市バスの乗り場に向かう。


 1200時、市バスで15分ぐらいのところだからまあちょっと余裕があってよいだろう。


 そしてお目当てのバスに乗る。


 ウルグアイのバスにはドライバーの他にチケット係が居る。

 今回はおばさんだった。


 私は彼女に4ペソ渡す。余る1.5ペソはまあターミナルで飴でも買えばいいだろう・・・



 おばさんはなにやら怪訝な表情だ。

 私は笑顔で4ペソ支払おうとしているのに・・・



 『トレス・シンクエンタ(3.5)でしょ??』


 私の質問に彼女から・・・


 「足りないわよ、トレーセ・シンクエンタ(13.5)よ!」


 と・・・



 『ん・・・・???』



 待て・・・



 『トレス(3)ではなくトレーセ(13)ですとっ!!』





 全て調べ上げ・・・そして一分の隙も無い計画でバスターミナルへいこうとしているこの「プロフェッショナル」に・・・



 そんなブービートラップが仕掛けられていようとは・・・






 もうそんな金は持っていない。


 私は慌てて彼女に『トレス』だと思っていた、ごめんといってバスを飛び降りる。


 そして・・・


 バスターミナルまでひたすら早足で・・・




 私の努力の甲斐もあり、何とか間に合うことが出来たが・・・





 しかし・・・



 こんな数字のトラップが・・・




 こんなところに仕掛けられていようとは・・・



 思い出したことがある。


 英語圏では「フィフティー(50)とフィフティーン(15)」に注意せよと・・・



 そして今、私は今、新たに学んだのだ・・・



 スペイン語では「トレーセ(13)とトレス(3)」に注意しなければならなかったと・・・



 ってスペイン語圏にどんだけいたんだ?俺って??





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